健康診断でひっかかった!でも食事制限はイヤ! それでも結果が出た話

フィットスクラブに勤めていた時のこと。健康診断を受けた方からこんなことを言われました。

「健康診断で体重を落とせって言われたの。ウエストも毎日計れってメジャーまでくれたのね。そしてヨーグルトも牛乳も飲んじゃダメって栄養士に言われたんだけど、そんなに量をとってないの。それでもやめなくちゃいけないの?」

「ごはんは1回100gにしなさいって。おなかすいて他のもの食べちゃうわよ。どうしたらいいの?」

世の中には特定保健指導というものがあるのはご存知だと思います。

特定保健指導とは

生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く 期待できる方に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートをします。

厚生労働省 特定健診・特定保健指導について

つまり、それにひっかかった=保健指導を受けることになったということでした。

お客様から懇願するように言われたのは、わたし、管理栄養士の松田です。

お客様は私が管理栄養士ということをお忘れ?(笑)

いや、そうではなく、面談をしたのが栄養士だったのですが、きっと同じ栄養士でも、松田さんなら何かよい知恵があるのではないか? そう思っての訴えです。

保健所やクリニックの栄養士は事前に提出していただいた食事記録をみて相談を受けます。また相談時間が限られているため、日常の活動量やその方の生活面を聞き取りできず、

検査結果と食事記録のみ

でアドバイスをすることが多々あります。時間が決められていますから、仕方ない部分はあるのですが・・・。確かに検査結果と食事は密接な関係があります。ですが、体には、ほかにも様々な関係する因子があります。

お客様はスタジオレッスンに参加しているのですが、さらにウォーキングを1時間してくださいと言われたそうです。でもすでに1日2本のレッスンに週4日参加されています。また食事は規則正しく食べていて、推定消費エネルギー量に対して、摂取エネルギー量がとても多いわけではありません。

聞き取りをして浮かび上がったのは

・起床時間が早い(午前5時)
・午前中に運動するためお昼が午後1時くらいになる
・運動してきたからいいだろうと、午後3時のおやつ(甘いもの)を食べる。
・そのため夜の主食を食べないようにしている。

でした。ここまでで見えてきたのは

食事の間の時間をあけすぎないことが改善につながる

ということでした。

また、この状況でウォーキングを1時間増やすのは無理なので、レッスン時の動きをもっと大きく動かす工夫をし、同じレッスンでも活動量を多くする方法をとりました。

結果、

✅ごはんを100gにしなくても
✅ヨーグルトや牛乳をやめなくても

体重は面談で言われた体重に落ちました。でも甘いものも完全にやめたわけではないです。

これはクリニックの栄養士のスキルが・・・ということではなく、様々なことが絡み、お客様の総合的な情報を手に入れられなかったからだと考えています。またクリニック・病院は基本的に病気になった人がくるところ。一番早く結果が出るであろう食事にテコ入れをしてしまうのは必然ですし、致し方ないのです。それはカラダのためです。

でも健康診断の場合、病気ではない方、もしかしたら今後病気になる方の対応をすることもあります。そうすると食事以外の点も総合してみていくことが、実は近道だったりします。

食事はココロと密接につながっています。
おいしい、楽しい、うれしい・・・お客様にとって、食べることはココロが豊かになること。ですから、無理やりな食事制限はココロが傷んでしまうのです。それでは違うところで健康を害してしまいます。

このような対応は、運動・食事・メンタルで総合的にカラダをサポートするリコンディションが得意とするところです。

さて、お客様はというと・・・次の面談で、結果が出たことを褒められたそうです。めでたし、めでたし。

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この記事を書いた人

大泉学園で運営するパーソナルジムは2023年4月で10周年。ボディメイク・機能・姿勢改善をして、動きやすい体作りのサポートをする「かかりつけトレーナー」です。

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